VERSANTはパートごとに求められる反応が全く異なります。全パートを同じやり方で練習しても効率が悪いので、パートごとの「型」を先に知っておきましょう(パート名・出題形式は年によって変更される場合があるため、最終的には受験案内でご確認ください)。試験全体の構成はVERSANT対策完全ガイドも参照してください。
パートA:短答(Short Answer)
簡単な質問(「今何時ですか」「今日は何曜日ですか」のような日常的な問い)に、一言で即答するパートです。
- 評価のポイント:反応の速さ。長く答える必要はない
- テンプレート:質問は1回しか読み上げられないため、最後まで注意して聞く。聞き終えたら6秒以内に話し始める練習をする。完全な文である必要はなく、単語1つの解答で十分な場合も多い
- 練習のコツ:日常のちょっとした質問に、日本語で考える間もなく英語で即答する習慣をつける
パートB:復唱(Sentence Repeat)
読み上げられた英文を、聞いたとおりに繰り返すパートです。文が長くなるほど難易度が上がります。
- 評価のポイント:正確さに加えて、間を空けずに復唱を始められるか
- テンプレート:文全体を一字一句覚えようとせず、「意味のかたまり(チャンク)」で記憶する。例えば "I need to / finish this report / by Friday" のように区切って耳に入れる
- 練習のコツ:シャドーイング(聞きながら少し遅れて発話する練習)を日常的に取り入れると、復唱の精度が上がる
パートC:会話の応答(聴解を伴う)
短い会話を聞いて、その流れに応じた応答をするパートです。
- 評価のポイント:内容理解と、状況に合った自然な応答ができているか
- テンプレート:会話の最後の発言(直前の相手の発言)に集中する。会話全体を細部まで理解できなくても、直前のやり取りに自然に応答できれば評価される
- 練習のコツ:会話文を聞くとき、常に「次に自分ならどう返すか」を意識しながら聞く練習をする
パートD:文章の聴解
まとまった内容(アナウンスや説明文など)を聞いて、設問に答えるパートです。
- 評価のポイント:要点を正確に聞き取れているか
- テンプレート:数字・固有名詞・時間表現など、設問で問われやすい要素を意識して聞く
- 練習のコツ:ニュースの音声や英語のアナウンスを聞いて、「誰が・いつ・何を」を即座にメモする練習が有効
パートE:リテリング(Story Retelling)
聞いた話の内容を、自分の言葉で要約して話すパートです。「型」を覚えることで短期間でも得点を伸ばしやすいパートの一つです。
- 評価のポイント:流暢に話し続けられるかに加えて、誰が・何を・いつ・どこで・結果はどうなったか、という要点を正確に再現できているかも評価される
- テンプレート:「まず結論(何の話だったか)→ 次に主な出来事を時系列で2〜3点 → 最後に結果や結論」という型を固定して使い回す。細部を思い出せなくても、この型に沿って話し続ける
- 練習のコツ:短いニュースや物語を聞いて、30秒で要約する練習を繰り返す。完璧な要約より「止まらないこと」を優先する
パートF:自由回答(意見陳述)
トピックについて自分の意見を述べるパートです。
- 評価のポイント:意見の独創性ではなく、一貫して話し続けられるか
- テンプレート:「結論を最初に一言で言う → 理由を1つ挙げる → 簡単な具体例を1つ添える」の型で、時間いっぱい話し続ける。反対意見も併記できると内容に厚みが出るが、無理に凝った意見を作る必要はない
- 練習のコツ:賛成・反対が分かれやすい身近なトピック(在宅勤務は良いか、等)で、上記の型を使って30〜45秒話す練習を繰り返す
全パートに共通する原則
TOEIC800でもVERSANTが難しい理由でも触れたとおり、沈黙するより多少崩れていても話し続けるほうが評価は高くなります。 特にパートB・Eは「型」を覚えることで対策効果が出やすいため、優先的に練習するのが効率的です。
型が頭に入ったら、あとは実際の問題形式で繰り返し練習するだけです。SpeakDrillではパートA〜F形式の演習問題を無料で試せます。