DETについて調べていると、出題形式の対策と同じくらい「無効判定にならないか」「受験環境は大丈夫か」という不安の声を見かけます。DETは試験官が同席しない自宅(オンライン)受験のため、部屋の環境やカメラの位置、当日の振る舞いそのものが採点対象の一部になっているためです。この記事では、スピーキングやライティングの対策とは別に、受験環境まわりで公式に案内されている内容を整理します(ルールは変更される場合があるため、最終的には必ずDuolingo English Test公式サイト・サポートセンターの最新情報でご確認ください)。
詰め込みより「テスト準備態勢」
Duolingo公式は、前日の準備に関する公式ブログで、前日の詰め込み学習について次のように述べています。
Studying the night before will not dramatically change your score; your score improves as your English improves.
直前に暗記量を増やすことより、当日を安心して迎えられる状態(test readiness)を整えることを重視する方針です。具体的には、日頃の英語力そのものに加えて、受験環境の準備・機材確認・当日の心構えの3点が案内されています。
セカンダリーカメラとルームスキャン
Duolingo公式ブログによれば、現行のDETでは受験環境の確認のためにスマートフォンを使った次の手順が必須になっています。
- セカンダリーカメラ:スマートフォンを使用します。手で持たず、机の側面など安定した場所に固定し、パソコンの画面とキーボードの両方が映るように設置します。事前にWi-Fiへ接続し、充電しておく必要があります
- ルームスキャン:試験開始前に、スマートフォンのカメラで受験スペース・机の周り全体を映して見せます
- 耳の確認:スマートフォンのカメラを両耳に近づけ、イヤホンや補聴器などの音声機器を装着していないことを確認します。ヘッドホン類は試験中一切使用できません
机・部屋の準備
- 机の上には、パソコン・スマートフォン・身分証明書のみを置きます。ノート・紙・その他の電子機器は置けません
- 照明は前方(顔に向かう方向)から当て、後ろからの逆光は避けます
- ウェブカメラは目線の高さに設置します
- 静かで明るく、快適に過ごせる個室を確保できるか
- パソコンのカメラ・マイク・スピーカーが問題なく動くか
- インターネット接続が安定しているか
- パソコン・スマートフォン両方の通知をオフにしているか
当日、無効判定(not certified)につながりやすい行動
Duolingo公式ブログでは、受験者が特につまずきやすいルールとして次のような行動を挙げています。
- 画面から視線を頻繁に外す:常にカメラに映っている必要があり、顔・手・キーボードが両方のカメラ(パソコンとセカンダリーカメラ)から見える状態を保ちます。短い間なら視線を外しても問題ありませんが、席を離れたり長時間視線を外したりしてはいけません
- カメラの位置や角度が不適切:顔・耳・周囲が映る位置に固定し、試験中に動かさない
- 他者からその場で助けを受ける:家族や同居人からの助言・声かけは、たとえ善意でも違反になります
- 暗記した文章やあらかじめ用意した回答をそのまま使う:ライティング・スピーキングの回答はその場で作られたものである必要があります
- 通話・チャット・文法チェッカーなど、試験と無関係なソフトを裏で動かしたまま試験を始める
いずれも「不正をするつもり」がなくても、環境や習慣的な癖(考え事をするときに視線が泳ぐ、ヘッドホンをつけたまま等)でひっかかる可能性があるものばかりです。試験直前だけ気をつけるより、練習の段階から「画面を見たまま話す」「静かな環境で解答する」ことに慣れておくと、当日の負担が減ります。
もし無効判定になってしまったら
Duolingoのサポートセンターの案内「How can I appeal my results?」によれば、結果を「not certified(無効)」と受け取った場合、通知から72時間以内であれば「My Tests」ページの「Appeal This Result」ボタンから異議申し立て(appeal)ができます。申し立ては1回のみ行うことができ、判定には4営業日以内の目安がかかるとされています。
異議申し立ての対象になるかどうかは、違反行為の内容そのものではなく、Duolingo側が結果をどう処理したかによって決まります。技術的な問題で結果を認定できなかった場合や、有効な結果に対する異議申し立てはできません。「My Tests」に「Appeal This Result」ボタンが表示されている場合に限って申し立てが可能です。実際に該当した場合は自己判断せず、必ず上記の公式サポートセンターの該当ページで最新の手続きを確認してください。
スピーキング力そのものへの不安は練習で減らせる
受験環境の不安とは別に、短い準備時間で話し始めることそのものに慣れていないことも、本番での視線の泳ぎや言い淀みにつながります。SpeakDrillが用意しているスピーキング対策ドリルはDETスピーキング対策ドリル4種の紹介記事にまとめています(DET公式の出題形式一覧ではなく、SpeakDrill独自の練習メニューです)。まとまった時間で意見を話す練習はDET Speaking Sampleの問題例・回答例も参考にしてください。Duolingo English Test スピーキング練習ページでは、一部の問題を無料で試せます(登録不要)。