大学から「DETで110点以上」のように指定されたとき、その数字がどのくらいのレベルなのかピンとこない人が多いと思います。ここではDETのスコアの仕組みと、他の試験との換算の目安を整理します。
スコアの範囲と刻み
DETの総合スコアは10〜160点の範囲で、5点刻みで示されます(10, 15, 20, 25...という具合です)。これはIELTS(0〜9.0、0.5刻み)やTOEFL iBT(0〜120点、旧スケール時は1点刻み)とは尺度がまったく異なるため、単純に「点数の大きさ」だけで比較すると誤解しやすい点に注意してください。
総合スコアとサブスコアの構成
DETの結果には、総合スコアに加えて8つのサブスコアが示されます。
個別スコア(4技能)
- Listening(聞く)
- Reading(読む)
- Speaking(話す)
- Writing(書く)
統合スコア(技能の組み合わせ)
- Literacy(読む+書く)
- Conversation(話す+聞く)
- Comprehension(読む+聞く)
- Production(話す+書く)
いずれも総合スコアと同じ10〜160点のスケールで示されます。総合スコアは、4つの個別スコア(Listening・Reading・Speaking・Writing)の平均という位置づけです。
大学によっては「総合スコア○点以上」だけでなく「各サブスコアで○点以上」のように、サブスコア単位での基準を設けている場合もあります。志望校の要項がサブスコアに言及しているかどうかも確認しておくとよいでしょう。
CEFR・IELTS・TOEFLとの換算の目安
DETはCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠、A1〜C2の6段階)を基準に設計されており、Duolingo社が公表しているコンコーダンス(対応関係)調査に基づくと、おおよそ次のような対応関係が示されています。
| DETスコア | CEFRの目安 | IELTSの目安 | TOEFL iBTの目安 |
|---|---|---|---|
| 95点前後 | B2 | 6.0前後 | ― |
| 105点前後 | B2 | 6.5前後 | 79〜93 |
| 120点前後 | C1 | 7.0前後 | 94〜101 |
| 130点前後 | C1 | 7.0〜7.5前後 | 102〜109 |
| 145〜160点 | C2 | ― | ― |
英検との対応の目安
DETと英検(実用英語技能検定)を直接対応づけた公式のコンコーダンス調査はありません。ただし、文部科学省が2018年3月に公表した「各資格・検定試験とCEFRとの対照表」で、英検の級とCEFRレベルの対応が次のように示されています。
| 英検の級 | CEFRの目安 |
|---|---|
| 3級 | A1 |
| 準2級 | A2 |
| 2級 | B1 |
| 準1級 | B2 |
| 1級 | C1 |
これを上の「DET↔CEFR」の対応と組み合わせると、CEFRを介した間接的な目安として、DET105点前後(CEFR B2)が英検準1級、DET120点前後(CEFR C1)が英検1級に近いレベル感だと推測できます。ただし、これはDETと英検を直接比較検証した結果ではなく、両者が別々にCEFRと対応づけられている情報を組み合わせただけの目安です。誤差は他の換算以上に大きくなる可能性があるため、参考程度にとどめてください。
この換算表は「必ずこの点数に対応する」という保証ではありません。 Duolingo社自身が、これは大人数の受験者データを統計的に突き合わせた近似値(コンコーダンス)であり、個人単位での正確な1対1の対応関係ではないと説明しています。大学が指定する基準スコアも、この換算表をそのまま使っているとは限らないため、最終的には志望校が指定するDETスコアそのものを確認するのが確実です(IELTSやTOEFLの基準からDETの基準を逆算しないでください)。
目安として言えること
- 105〜110点前後は、大学の学部出願で求められることが多い水準の目安です(CEFR B2、いわゆる「日常会話に不自由せず、込み入った内容にも部分的に対応できる」レベル感)
- 120点前後からはCEFR C1(「複雑な内容を正確かつ流暢に扱える」レベル感)の目安になり、難関大学や大学院プログラムで求められることが多くなります
- 130点を超えると、非常に競争率の高いプログラム(アイビーリーグ等)で求められる水準に近づきます
具体的な大学ごとの基準はDuolingo English Test(DET)が使える海外の大学一覧・日本の大学一覧で確認できます。
スコアを伸ばすために
DETは自動採点のオンライン試験で、読む・聞く・書く・話すの技能がテスト全体に混在して出題されます。スピーキング関連のタスクについてはDETスピーキング対策ドリル4種の紹介記事にまとめています。
DETスピーキング練習ページでは、各タスク形式の問題を一部無料で試せます(登録不要)。
※スコアスケール・サブスコアの構成はDuolingo公式サイトの説明に基づきます。CEFR・IELTSとの換算値はDuolingo社が公表しているコンコーダンス調査に基づく近似値です。英検とCEFRの対応は文部科学省「各資格・検定試験とCEFRとの対照表」(2018年3月)に基づき、DETと英検の対応はそこから間接的に推測した目安です。いずれも変更される可能性があります。志望校の基準は必ず公式の入試要項でご確認ください。