PTE Academicのスコアレポートを見て、「この点数がどのくらいのレベルなのか」がすぐに分からない人は多いと思います。ここではスコアの仕組みと、他の試験との換算の目安を整理します。
スコアの範囲:GSE 10〜90点
PTE Academicの総合スコアは、Pearson社の**GSE(Global Scale of English)**という尺度で10〜90点の範囲で示されます。VERSANT(同じPearson社のGSEスケールを採用)も同じ10〜90点の尺度を使っていますが、測定する試験の内容自体が異なるため、両者のスコアがそのまま等価というわけではありません(同じ尺度を使っているだけで、換算表なしに「PTEの70点=VERSANTの70点」と直接比較できるわけではない点に注意してください)。IELTS(0〜9.0)やTOEFL iBT(0〜120点)とは尺度がまったく異なるため、こちらも点数の大きさだけで単純比較しないよう注意してください。
スコアレポートの構成
PTE Academicのスコアレポートには、次の2種類のスコアが示されます。
コミュニケーションスキルスコア(大学・機関に送られる、10〜90点)
- Listening(聞く)
- Reading(読む)
- Speaking(話す)
- Writing(書く)
- Overall(総合)
総合スコアは、上記4技能スコアの単純平均ではありません。設問ごとに複数の技能が同時に採点される設計になっているため、独自の算出方法で決まります。
Skills Profile(自分だけが見られる、大学・機関には送られない)
Pearson社は2021年11月、旧来の「Enabling Skills」(Grammar・Oral Fluency・Pronunciation・Spelling・Vocabulary・Written Discourseの6項目)を、次の8つのスキルカテゴリからなる「Skills Profile」に置き換えました。
- Open Response Speaking and Writing
- Reproducing Spoken and Written Language
- Extended Writing
- Short Writing
- Extended Speaking
- Short Speaking
- Multiple-skills Comprehension
- Single-skill Comprehension
Skills Profileは自分の弱点を把握するための診断的な情報で、出願先の大学・機関に共有されるものではありません(送られるのはコミュニケーションスキルスコアのみです)。
CEFRとの対応関係
GSEはCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠、A1〜C2の6段階)と直接対応づけられています。Pearson社の公式資料では次のように対応しています(VERSANTの換算表と同一の尺度です)。
- GSE 10〜29 ≒ CEFR A1
- GSE 30〜42 ≒ CEFR A2
- GSE 43〜58 ≒ CEFR B1
- GSE 59〜75 ≒ CEFR B2
- GSE 76〜84 ≒ CEFR C1
- GSE 85〜90 ≒ CEFR C2
IELTS・TOEFLとの換算の目安
Pearson社はPTE AcademicとIELTS・TOEFLとの対応関係を示すコンコーダンス(対応関係)資料を公表しています。目安として、次のような対応が示されています。
| PTE Academicスコア | CEFRの目安 | IELTSの目安 |
|---|---|---|
| 30〜42 | A2 | 3.0〜4.0程度 |
| 43〜58 | B1 | 4.5〜5.5程度 |
| 59〜75 | B2 | 6.0〜6.5程度 |
| 76〜84 | C1 | 7.0〜7.5程度 |
| 85〜90 | C2 | 8.0以上 |
この換算表は目安であり、正確な1対1の対応関係を保証するものではありません。 コンコーダンス資料は、両方の試験を受験した人たちのデータを統計的に突き合わせた近似値です。大学が指定する基準スコアも、この換算表をそのまま使っているとは限らないため、最終的には志望校が指定するPTE Academicスコアそのものを確認するのが確実です(IELTSの基準からPTEの基準を逆算しないでください)。
目安として言えること
- GSE 59点前後(CEFR B2)から、大学の学部出願で求められることが多い水準の目安になります
- GSE 76点前後(CEFR C1)からは、難関大学や大学院プログラムで求められることが多くなります
- 総合スコアだけでなく、技能別スコア(特にSpeaking・Writing)に個別の基準を設けている大学もあるため、志望校の要項を技能別スコアまで確認してください
スコアを伸ばすために
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※スコアスケール・Skills Profileの説明・GSE↔CEFR対応表はPearson社公式資料に基づきます。IELTSとの換算値はPearson社が公表しているコンコーダンス調査に基づく近似値であり、変更される可能性があります。志望校の基準は必ず公式の入試要項でご確認ください。